一日のうちで、ひと段落終えて食べるご飯に満足感を感じるという石田さん。“ご褒美”ご飯は何と言っても担々麺だそう。

――このお店は、47都道府県にある長く続くその土地らしい食文化、郷土料理の魅力を伝えている定食屋です。まず、お店の雰囲気はいかがですか?
お店も和の雰囲気で、各地域のお出汁などが並んでいる販売スペースも充実していて、ワクワクしちゃいます。日本の様々な産地の食品が集まっていて、楽しい気分になりますね。窓際に座ったら、渋谷の街が見渡せて景色もきれいでした。
――お出汁が好きなんですか?
はい、お出汁はすごく好きなんですね。海鮮系は味噌汁に入れたりすると美味しいよな~と探しちゃいますし、調味料系とかも。(このお店には)豊富に並んでいるので、見ているだけで楽しくなっちゃいます。
――今回のお料理が、「出汁を味わう味しみおでん(全部盛り)」ということで、実際食べてみた感想はいかがですか?
焼き麩を初めて食べたのですが、香ばしくて本当に美味しかったです。ひと口食べただけでお出汁のうまみがしみ出してきて、それがまた美味しくて。新しい出会いがありました(笑)。あと、季節の青菜としてワサビ菜を食べましたが、シャキシャキ感が絶妙でしたね。
――おでんに合う日本酒も出てきましたね。
山口県岩国市の「雁木」というお酒ということで、偶然出身地のお酒でビックリしました。スーッと飲みやすいし、おでんに日本酒ってやっぱり良いですね。
――では、デザートの「今月のアフォガード」はどうでしたか?ブルーベリーのヨーグルトアイスに、「ハッピーどぶろく」をかけたデザートでした。食べた感想もお聞きしたいです。
これも初めて食べました。お酒感があまりなくて、酸味がブルーベリーアイスに合って、サッパリとして食べやすかったです。どぶろくが微炭酸だったので、シュワっと感もあったし後味が良くて。夜のデザートにピッタリだと思いました。
――では企画のテーマでもある“ご褒美”についてお伺いします。「いつも頑張っている自分へのご褒美」ということで、石田さんが自分にご褒美をあげたいと思うのは、どんな時ですか?
そうですね…舞台が一本終わったら美味しいものを食べるとか、ですかね。自分の誕生日に自分の欲しいものをあげる、自分のやりたいことをやったりするとか。あとは、「今年も頑張ったね」という意味で年末に何かすることも多いです。
――ちなみに、石田さんにとっての“ご褒美ご飯”はありますか?
私、担々麺がすごく好きなんです。一日のうちでひと段落終えて、「今日はもう良いかな」と思った時に、食べます(笑)。ごま(風味)濃いめが美味しいんですよ。
――“ご褒美”をあげるとして、“食”以外なら、ご自分にどんな“ご褒美”をあげますか?実際に自分に“ご褒美”をあげた過去のエピソードなどがありましたら、教えてください。
やっぱりダイビングですね。沖縄の方に潜りに行くので、時間が絶対に必要で。一本作品が終わって落ち着いている期間に行くことが多いです。例えば、一人で久米島に行ったりとかします。サンゴが好きというのもありますが、沖縄地方の暖かい場所でゆっくり過ごすのが、自分の中ですごく大事なんです。その時は何も考えずに、海のことだけ考えます。その空間でダラダラすることに徹底する、といった感じです。
渋谷ヒカリエはよく利用します!
――こちらのインタビューですが、渋谷ヒカリエと渋谷、カルチャーにまつわる情報を届ける「HikarieTIMES」という Web マガジンに掲載予定です。なのでヒカリエに関することもお伺いしたいと思っております。石田さんは、ヒカリエでショッピング経験はありますか?
もちろんあります!よく友だちのお祝いのプレゼントや、地下のお店でアサイーやスムージーを買ったりしていました。あとは上の階の方ではイベントをやっていたりもするので、そこにも行ったりもします。他にも自分に食器を買ったり、色々とショッピングしていますね。
――では近況についてもお伺いします。石田さんは今月から渋谷ヒカリエにある東急シアターオーブにて上演されるミュージカル『PRETTY WOMAN The Musical』にご出演されます。世界各国で現在も上演中のミュージカルが、初の日本キャストで上演ということで、オーディションで出演が決まったとお聞きしました。役が決まった時のお気持ちを教えてください。
オーディションがあると聞いたのが最初なのですが、私ももちろん知っている作品ですし、チャレンジしてみようかなという思いで受けました。キット役が決まった時は、まずビックリしましたが、演じさせていただけるということに対して本当にありがたい気持ちになりましたね。それと同時にこのブロードウェイミュージカル「プリティ・ウーマン」の日本初演という、初演のキャストということですごく責任感も感じています。また、今回演出も海外の方なので、どういう風になるのだろう、と楽しみも大きいです。
――キットは、お金も家もないヴィヴィアンを助け、ルームメイトとして一緒に生活しながら友情関係を築いていきます。一歩踏み出せないヴィヴィアンの背中を押し続け、彼女の未来を応援するキャラクターですが、キットを演じるにあたり、どのようなキットを作っていこうと思っていますか?
キットにとってヴィヴィアンは「自分らしさ」という、決して揺るがない大切なものを体現している親友でもあります。そのためキットは、ただ優しく背中を押し続けているというよりも、ヴィヴィアンの中に自分自身の変わらない部分を重ね合わせているのだと思います。キットは当初、夢もなく、諦めを多く抱えながら生きています。そんな中で、きらきらとした希望やチャンスを持つヴィヴィアンの存在に触れ、彼女を応援したいという思いから背中を押しているのだと感じていますね。キットの生活の中にも、「自分らしくあること」や、どっしりとした強さがにじみ出ていたら素敵だと思うので、稽古を重ねる中で、キットならではの強さを見つけていけたら良いなと思っています。
――観客の皆さんも応援されている雰囲気を味わえそうですね?
キットって、ヴィヴィアンみたいにずっとハッピーなプラスの雰囲気をまとっていない側なので、今自分が何も持っていないなとか、何もできていないなと思っている人に、「こういうやり方もあって良いんだよ」というエネルギーを出していけたら良いかなと思っています。
――記念すべき日本オリジナルキャスト上演というだけでも、大きく期待されている『PRETTY WOMAN The Musical』。そんな鑑賞を楽しみに待つ方々へ、作品・キットに対する見どころを教えてください。
日本版ということで、セリフも英語ではなく日本語になる中で、演出家チームも色々と試行錯誤している部分はあります。でも、本当にシンプルにすごく明るくて楽しい作品なので、身構えずにたくさん声に出して笑うでも良いですし、ナチュラルに空気感を楽しんでもらえたらと思います。
――石田さんは、学生時代は放射線技師を目指して勉強されていたそうで、学生の頃からモデルとしても活躍されている中、勉強との両立は大変だったのではないですか?
大学は1年で辞めたのですが、両立というか、勉強or芸能どちらを選ぼうかという感じでした。それで私は芸能の仕事を選びました。勉強はとても大変でしたが、このまま続けると病院実習もあるし、国家試験もあるし、それをやっていたら芸能の活動はすごく難しくなっていくし、芸能をやると大学は大学で留年という形を取らなきゃいけない状態になってしまうので、どうしようかと悩みました。その時に、今しかできないことをやろうと思って、芸能の仕事を取りました。大学はまた勉強すれば入れるから、芸能活動を精一杯やろうって。
――では今後、また勉強したい気持ちがあったりは?
その気持ちは、今はもうないですね。それよりも資格を取りたいです。何かを自分の中で取り入れる、自分の中に知識を増やすということが大好きで、何かのオタクになるのが好きなんです。これまでも海が好きだなと思って、ダイビングやスキューバダイビングのライセンスを取ったりしました。放射線技師も医療系に関わりたいと、病院で働いて誰かのためになりたいという気持ちで始めましたが、軸はたぶん今でも変わっていないです。
――昨年の11月末までは、まさに放射能もテーマにあるミュージカル『マリー・キュリー』に出演されていました。放射線学科に通っていた石田さんにとっても、意味のある作品だったと思います。勉強されたことが、演じるうえで影響を与えた部分はありますか?
私はマリー・キュリーではなく、彼女の友人役でしたが、それでもおもしろいご縁だなとすごく思いました。勉強していた時も教科書に出てきましたし、自分の中で一番身近な偉人だったので、マリー・キュリーの友だちとして過ごすことができるというのは、素敵な時間でした。影響までは分かりませんが、劇中でマリーが数式を書くシーンがあって、その書き方を教えたりしましたね。数式の内容を理解するということではなく、この記号はこういう意味だから小さく書いて、これは大きく書いた方が良いなど(マリー役の)星風まどかさんに教えていました。バランスが上手だとできる人に見えるからって。芸能活動しながら放射線やマリー・キュリーに関して、こういう形で関わることがあるのだなと、すごく嬉しかったですね。つらかったこと、大変だったことなど、自分が頑張ってきたことが、すべてプラスになって出たというか、ここで報われた気がしたので特に想い入れがある作品になりました。
――30代で「日本フェムテック協会認定資格2級」「メディカルアロマインストラクター」の資格を取得し、積極的に女性の心身の健康について学んでいらっしゃいます。資格を取ろうと思ったきっかけ、積極的に学ぼうと思った始まりは何だったのでしょうか?
「フェムテック」の方は、元々誰かのために、特に女性に対して何か力になりたいという気持ちがあったんです。女性の体の構造の変化が色々あったりする中で、私自身すごく我慢しているものがあって。それもあって勉強しようと思いました。
あと、すごく自然が好きで、家にはあらゆる植物や花があったりして、緑に囲まれた生活をしていて。その中で「メディカルアロマ」という資格を見つけて、植物や花のアロマが持つ作用を知りました。また、植物や花も種類ごとに作用が全部違うんだと知って、もう少し深く“アロマ”というものを知りたいと勉強を始めました。インストラクターの資格取得には、解剖学、心理学、アロマの植物学すべてを勉強しないといけなくて、過去の勉強漬けの日々が懐かしく思えましたね。元々自分が好きな分野であったこと、そして、誰かのためになりたいという気持ちがうまく合わさったのが、この資格を取った理由です。
――どちらの資格も女性にとっては非常に大事なんですね。
フェムテックとメディカルアロマも繋がっている部分があるんです。例えば、生理痛を抑えたり、ホルモンバランスを調整する時に、薬を飲まずにアロマを調合してオイルを使うなど。アロマは癒しとしても大事だし、使い方が豊富にあります。
――女性の心身の健康について、これから目指している目標などはありますか?どのような想いをもって進んでいこうなど、お気持ちを教えてください。
すごく難しいですが、やりたい時にやりたいことをできる環境に自分を置いていたい、という気持ちがあります。自分がここが正しいと思う場所にちゃんといられるということ、自分がやりたいと思うことをできる自分でいることが大きな目標でもありますね。舞台に立ちつつ、個人でも誰かのために何かができたら良いなと思っています。私自身の中にある軸はずれないと思っているので、その軸を大事にしつつ、自分をブラッシュアップして今後も積み重ねていきたいですね。

――お休みの日は何をされていますか?石田さんの香りを使ったリフレッシュ方法などありましたら教えてください。
朝に散歩して、途中でお花を買うことですかね。自分の直観で、この花いいな、この植物いいなと見るのが好きなんですよ。自分の時間を贅沢に丁寧に使っている気がするし、お花や植物にふれたり、匂いを感じるのも良いかなと思います。季節によっても様々な花や植物があるので、買って家に置くだけで楽しいんですよね。そして、家に帰ってコーヒーを飲んでゲームをします(笑)。
――モデルとしてはもちろん、近年はミュージカル作品への出演で存在感を放ちご活躍されている石田さんですが、仕事をするうえで大事にされていること、大変だけど頑張っていることなどはありますか?
色々なお仕事をさせていただいていますが、結局、元になるのは自分自身なので、私自身が面白くあるべきだと思っています。無理にやるのではなくて、何かを学ぶこと。私は舞台をやるうえで必ずいつも決めているのは、最低でも一つはその舞台中に何か自分の栄養になる、プラスになるものを持って帰るということなんです。それは人間関係の在り方だったり、物事の考え方だったり様々ですが…。自分をここまで追い込んだらどうなるのか、どう精神的に強くなるのかなど、何かを得るということを心がけて日々やっています。
石田ニコル いしだにこる/1990年5月29日生まれ、山口県出身。
2010年に「KOBEコレクション モデルオーディション2010」でグランプリを受賞。以降、さまざまなファッション雑誌で活躍。さらに、俳優としてもドラマや映画、ミュージカルなどで幅広く活躍。
近年の出演作は、【ドラマ】『クラスメイトの女子、全員好きでした』(24年/NTV系)、【映画】『サラリーマン金太郎』シリーズ(25年)、【舞台】『マリー・キュリー』『アメリカン・サイコ』(25年)など。2026年1月からミュージカル『PRETTY WOMAN The Musical』の出演も控えている。
■出汁を味わう味しみおでん 具材 150円~

良質ないりこを使った深みのある出汁に、d47食堂特製の「白だしつゆ」で仕上げたおでん。お好みの具材を、一つから自由に選べる。
■今月のアフォガード(ブルーベリーのヨーグルトアイス+ハッピーどぶろく) 500円

酸味のある大粒ブルーベリーを使用し、ヨーグルトと合わせた爽やかな酸味を感じるアイス。それに合わせたお酒も用意。
『シフクノジカン』(Shifuku No Jikan) とは…

いつも頑張っている自分へのご褒美。
美味しいお料理を食べ、心も体もリフレッシュして頂こうという企画です。 『シフクノジカン』は個人の価値観やライフスタイルによって異なりますが、共通しているのは「心が満たされ、幸せを強く感じる瞬間」であるということ。 幸せを感じる瞬間を、著名人の方々にご自身のエピソードを交えて語って頂く連載企画です。
photo:Hiroyuki Fujiki hair & make:Miki text:Misaki Ito
*2026年1月現在の情報です。内容など変更になる場合がございます。
*営業時間については、渋谷ヒカリエホームページでご確認ください。
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