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ジェントル飯 渋谷ヒカリエ出張版  勝地 涼×〈渋谷 水刺齋〉の おいも豚サムギョプサル【前編】 

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Interview2022.07.21
ジェントル飯 渋谷ヒカリエ出張版  勝地 涼×〈渋谷 水刺齋〉の おいも豚サムギョプサル【前編】 
Interview2022.07.21
ジェントル飯 渋谷ヒカリエ出張版  勝地 涼×〈渋谷 水刺齋〉の おいも豚サムギョプサル【前編】 
Hanakoの人気連載が、Shibuya Hikarie Entertainment TIMESに出張するこの企画。今回は、俳優の勝地涼さんにご登場いただきます! 大好きな食べ物のこと、8月から渋谷のBunkamuraシアターコクーンにて上演される舞台のことなど、盛りだくさんにお聞きしました。
Editor:
Hanako編集部

――召し上がっていただいた<スランジェ>のサムギョプサルはいかがでしたか?

サムギョプサルというと、野菜でお肉を巻くものしか食べたことがなかったですが、お肉で野菜を巻くのは食べやすくていいですね。ちょうど、この撮影が昼時だったのでご飯でいただいたけど、焼酎とも合いそう! 焼きキムチもすごくおいしかったです。発酵食品は体にいいので、キムチは家の冷蔵庫に常備しています。

――健康意識が高いですね。

放っておくとステーキとかつけ麺とかガッツリ系ばかりになっちゃうので(笑)、「少しでも栄養を摂れるものを」と意識はしています。

――年齢を重ねながら、「お肉はちょっと避けようかな…」とはなりませんか?

確かにカルビはあまり食べなくなりましたが、サムギョプサルの豚の脂はいいと聞きますし、まだガッツリいけます!

――自炊はされますか?

役で体を絞る時は、ヘルシーな鍋を作ることはありますが、普段はほとんどしません。21歳で初めて一人暮らしを始めた頃は、割とやっていました。友達が、包丁やらまな板やら一式を選び、食材の切り方まで教えてくれたんです。当時から韓国料理が好きで、コチュジャンを冷蔵庫に置いていました。何にでも入れちゃうから、全部同じ味になっちゃいましたけど(笑)。周りには、料理にこだわる男友だちが多いんです。加藤シゲアキは、グランピングでベシャメルソースからカニクリームコロッケまで作ってくれました。僕は、買い出しのスーパーでカゴ押して、火の前で出来上がりを待つだけです(笑)

――舞台『世界は笑う』の稽古が始まっているそうですが、舞台期間中、食生活は変わりますか?

本番が始まるとお肉を食べたくなって、普段以上に、栄養バランスに気をつけるようになります。楽屋には本番2時間半に入ってご飯を食べて、30分くらいコーヒーを飲んでゆっくりして。1時間半前からストレッチを始めて、1時間前には温まった状態にしておきます。舞台の一番の楽しみは、もちろんお芝居をすることですが、稽古終わりに先輩にうまい居酒屋に連れていってもらい、ダメ出しを受けるのもすごく楽しみだったんです。今は、コロナ禍でそういうことができないんですが…。『世界は笑う』のメンバーはお酒好きが多いから、こういう状況でなければ、とっくに飲んでたのになあ(笑)。

――稽古が始まる前、瀬戸康史さん、千葉雄大さん、伊藤沙莉さん、そして勝地さんの4名で、舞台となる昭和30年代初期の映像を見るなど、作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんのワークショップを受けたそうですね。

〝ワークショップをやったからこそ、千葉雄大のあの台詞ができたんだ″ってすぐわかるくらい、ワークショップでの出来事が台本に反映されています。その台詞には、千葉くんのキュートさの奥に潜む闇、ともすれば狂気が現れているんですが(笑)、すごくいい台詞で羨ましくて。演出家としての深い愛情で、全員に対して注がれているのが伝わってくるんです。

――勝地さんには、どんな愛情が?

10代でKERAさんが監督した映画『1980』に出していただいて以来、僕の舞台をほとんど観てくれているんです。いつも本番終わりに楽屋で感想を言ってくださるんですが、ある時、「勝地、明るいのはもういいよな」と仰ったんです。どんな役でもいただけることはすごくありがたいことなんですが、実際これまで明るい役がすごく多くて、違う面も磨いていきたいと思っていた。そういう僕の葛藤を見抜いた上で、今回20年ぶりに呼んでくれたと思うんです。そんなところに、愛情を感じます。「世界は笑う」は昭和の喜劇人を描いた作品で、僕も喜劇人を演じるのですが、KERAさんは、それしかできない〝喜劇バカ〟をやらせたくないと思っているんじゃないかな。

――勝地さんにとって、今回の舞台はご自身の可能性を広げられる場なのでしょうか?

そうですね。テレビでデビューさせてもらって、映画でも役をいただき、『亡国のイージス』ではアカデミー賞新人賞をいただいて、自分では〝演技派二枚目俳優〟みたいな位置でやっていけると思っていたんです(笑)。だけど、壁にぶち当たって…。そんな頃に蜷川幸雄さんに出会い、さらに劇団☆新感線ではおバカな役をやらせてもらえたんです。(劇団☆新感線の)古田新太さんに「お前はあっちじゃないよ、こっち。おバカ側だよ」って言われた時は「またまた~」って一瞬思ったんですけど(笑)、のびのびやれてる感覚があり、コメディという新しい自分を開花させていただきました。その時、楽屋が同じだった宮藤(官九郎)さんが書くバカな男の子がどんどん勝地涼になっていって(笑)。そういう流れがなかったら、今回のKERAさんの舞台にはたどり着けていなかったと思います。KERAさんが観るであろう舞台に出させていただき続けたから、「この20年、勝地は苦しんだんだろうな」ということを分かっていただいている。そんな方の舞台に立てることが、本当に嬉しいです。

 

甘みが強く、脂身が少なめの宮崎のブランド豚・おいも豚を使用。フルーツの漬けダレだけの甘みだけなのでさっぱり。ヤンニョムサムギョプサル1,380円。
店舗情報

渋谷 水刺齋(シブヤ スランジェ)
■6F
■03-6434-1465

店舗情報へ
勝地 涼
かつぢ・りょう 1986年8月20日生まれ、東京都出身。ドラマ『千晶、もう一度笑って』でデビュー。2005年、映画『亡国のイージス』で日本アカデミー賞新人賞を受賞。同年、蜷川幸雄演出作『シブヤから遠く離れて』で初舞台を踏む。最新出演舞台『世界は笑う』は8月7日~28日、Bunkamuraシアターコクーンにて上演。9月3日~6日京都劇場公演もある。

勝地さん衣装:シャツ33,000円(White Mountaineering ☏03-6416-5381) パンツ36,300円(CULLNI|Sian PR ☏03-6662-5525) その他はスタイリスト私物

公演情報

COCOON PRODUCTION 2022 + CUBE 25th PRESENTS, 2022
『世界は笑う』

舞台は昭和30年代初頭の新宿。熱気と混沌が渦巻く街で織りなされる、喜劇人たちの群像劇。戦前から人気を博しながらも、時代の流れや若者の台頭に不安を抱えるベテラン喜劇俳優や、新しい笑いを求めつつままならない若手コメディアン、そして彼らを取り巻く人々など、喜劇とは言い切れない多様な人間ドラマが描かれる。

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:瀬戸康史、千葉雄大、勝地 涼、伊藤沙莉、
大倉孝二、緒川たまき、山内圭哉、マギー、伊勢志摩、廣川三憲、神谷圭介、犬山イヌコ、温水洋一、山西 惇、ラサール石井、銀粉蝶、松雪泰子
東京公演:2022年8月7日(日)~8月28日(日)Bunkamuraシアターコクーン
京都公演:2022年9月3日(土)~9月6日(火)京都劇場

公演HP

Photo : MEGUMI  stylist : Daisuke Kamii  hair & make : Ayaka Kanno text : Sakiko Koizumi

後編は8月4日(木)公開予定です。お楽しみに!

*2022年7月現在の情報です。内容など変更になる場合がございます。
*営業時間については、渋谷ヒカリエホームページでご確認ください。
*価格はすべて税込表記です。