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ジェントル飯 渋谷ヒカリエ出張版尾上右近×〈Kitchen MARCH〉のMARCH特製 ビスクと欧風のあいがけカレー【後編】

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Interview2022.12.12
ジェントル飯 渋谷ヒカリエ出張版尾上右近×〈Kitchen MARCH〉のMARCH特製 ビスクと欧風のあいがけカレー【後編】
Interview2022.12.12
ジェントル飯 渋谷ヒカリエ出張版尾上右近×〈Kitchen MARCH〉のMARCH特製 ビスクと欧風のあいがけカレー【後編】
前編では、〈Kitchen MARCH〉のカレーの感想から、深まるカレー愛についてお話を伺いました。後編は、渋谷の思い出、年末年始の舞台について、そして自身の仕事についてもお聞きしました。
Editor:
Hanako編集部

前編はこちらから

――渋谷に来られることはありますか?

もともと僕、東急東横線沿線に住んでいたんで、渋谷は昔からよく利用する街でした。学校帰りに友達とどこか寄ろうってなると、渋谷が一番多かったですし。この間も、ボーリング場に行きましたよ。いまミュージカル『ジャージー・ボーイズ』という作品に出させていただいていて(編集部注:取材は11月上旬)、その中でボーリング場のシーンがあるんですが、そのせいでめちゃくちゃボーリングがやりたくなってしまって。この間、渋谷で親友の結婚式があって、僕は仕終わりで合流したんで深夜になっちゃったんですが、「ボーリングやりたい!」って言って。みんなはどっかで飲みたかったようですが(笑)。あとは、劇場の印象も強いかな。

――渋谷ヒカリエにも、東急シアターオーブがありますが、何かご覧になったことは?

結構いろいろ見させてもらっていますが、すごく印象に残っているのは劇団☆新感線の『蒼の乱』ですね。それが東急シアターオーブで見た最初の作品だったと思うんですが、初めて生で拝見した平幹二朗さんが、めちゃくちゃかっこよかったんです。もちろん存在は知っていましたが、舞台に登場した途端、ものすごい圧を感じて、こんなすごい俳優さんがいるんだなと。後々、同じ事務所の後輩という立場になったので、勝手ながら縁を感じています。

――渋谷の街の印象って?

最近、駅周辺が一気に変わったなという印象がありますね。僕、渋谷ですごく好きな景色が、セルリアンタワーの高層階から見た渋谷の街なんです。『研の會』という自主公演の記者会見をセルリアンタワーでやっているんですが、すごく景色がいいんです。背の高い新しく綺麗なビル群に隠れている一角があって、新旧の渋谷を一望している感じが好きで。

――目前に控える舞台・詩楽劇『八雲立つ』も「伝統と革新」をテーマにした公演ですよね。日本の神話であるスサノオ伝説を題材に、元宝塚雪組トップスターの水夏希さん、ヴァイオリニストの川井郁子さん、和楽器奏者の吉井盛悟さんら、さまざまなジャンルで第一線で活躍されている方々が一堂に会して上演されます。

 僕自身、ミュージカルに出させていただいたり、歌舞伎以外のジャンルに飛び込んでいく経験はあります。でも、これだけ多ジャンルにわたった人たちが一堂に会するって、なかなかないこと。ただ、僕はなんでも許容するのが歌舞伎だと思っているんですよね。あらゆるものを受け入れつつも、かき混ぜてさらに立体的にしていくようなエネルギーに満ちている。これまでの経験を駆使して、場をかき混ぜていきたいですね。

――「伝統と革新」は、まさに右近さんの存在そのもののようにも感じます。

 伝統というものを意識したのは、高校を卒業して、生業として歌舞伎をやっていく決断をしたタイミングだと思います。それまでは単純に好きなことをやっていたのが、継承していく責任を感じるようになったときに、時代に合わせたアプローチの重要性について考えるようになったんです。〝歌舞伎の作品を知ってもらいたい“というのが古典に対する愛情だとしたら、〝歌舞伎の精神を知ってもらいたい”というのが、新しいことに挑戦する情熱になっています。

――多岐に渡った活躍をされていますが、やっぱり歌舞伎なんですね。

歌舞伎以外のお仕事に関しては、求められることが嬉しい、というのが大きなモチベーションになっています。そして、呼んでいただいたならば、求められたことをやるだけじゃなく、それ以上のもので「呼んで良かった」と言ってもらいたい、という気持ちがある。それをやっている最中は、歌舞伎のことを忘れて没頭していますが、歌舞伎に戻ってきたときに、あらためて歌舞伎が好きだなと実感するんですよ。歌舞伎は、自分の命より確実に大事なものですね。自分にとって、生きる意味になっています。

 

MARCH特製 ビスクと欧風のあいがけカレー1188円(ランチタイム)。人気のカレーを2種食べられるお得な一皿。ディナータイムは1298円にて提供。
店舗情報

【退店済み】Kitchen MARCH(キッチンマーチ)

尾上右近
おのえ・うこん/1992年5月28日生まれ、東京都出身。名優・六代目尾上菊五郎を曽祖父に、清元宗家七代目清元延寿太夫を父に持ち、子役から歌舞伎の舞台で活躍。近年はドラマや映画、ミュージカルなど幅広く活動。J-CULTURE FEST presents 井筒装束シリーズ詩楽劇『八雲立つ』は12月30日(金)〜’23年1月1日(日)東京国際フォーラム ホールB7にて上演。

尾上さん衣装:ネックレス¥36,300(PLUIE/PLUIE Tokyo ☏03-6450-5777)その他はスタイリスト私物

公演情報

J-CULTURE FEST presents 井筒装束シリーズ詩楽劇『八雲立つ』

日本の誕生の神話・スサノオ(尾上右近)とイワナガヒメ(水夏希)の交わりを描く詩楽劇。本物の装束を着用するほか、ヴァイオリン、和楽器、石見神楽の舞とのコラボレーションなど多彩なジャンルとの融合も見どころ。

構成・演出:尾上菊之丞
脚本:戸部和久
出演:尾上右近 水 夏希 川井郁子 吉井盛悟 石見神楽(MASUDAカグラボ)
尾上菊之丞
日時:2022年12月30日(金)~2023年1月1日(日)
場所:東京国際フォーラム ホールB7

公演HP

photo : Kenta Aminaka   stylist : Kazuya Mishima(tatanca) hair & make : Yoshito Shiraishi(ima.) text : Lisa Mochizuki

*2022年11月現在の情報です。内容など変更になる場合がございます。
*営業時間については、渋谷ヒカリエホームページでご確認ください。
*価格はすべて税込み表記です。